傾聴の心

 こんにちは。神奈川大学合気道部一年の窪川です。

 このところ涼しくなり始めてようやく秋らしい日々が続くようになったと思いませんか?

 さて、自分は毎週の土曜日にキャリア形成Ⅱを受講しているのですがそこで新しい発見があったのでお話したいと思います。

 その日は、「効果的なコミュニケーションに必要な五つの要素」をテーマにグループワークが進んでいました。

 その五つの要素とは、ポリシーのようなもので自分を表現するために必要な「自己概念」、相手に自分の考えをわかりやすく伝えるための「明確な表現」、お互いの関係を分かち合うための「感情の取り扱い」、自己概念と似ているが自分に関する情報を提示し自分がどうゆう人なのかを表すための「自己開示」、そしてコミュニケーションで最も大事な「傾聴」です。

 グループワークの中で自分は、アンケート形式のテストを受けました。そしてその結果を五要素を表した正五角形の図に反映すると、「傾聴」の値が一番低かったのです。

自分は不思議でなりませんでした。なぜならば、自分は普段から人の話は聞き逃すまいとして日々注意して過ごしているつもりだったからです。

 そこで見回りで回って来られた先生が、「傾聴」とはただ単に相手の言葉の意味を「聴いて」理解するだけではなく、相手が話している話題に関して相手がどう思っているのか、どんな考えがあって話しているのか、何が言いたいか、そして自分にどう理解して欲しいのかを考えながら聴くことだと教えてくれました。

 自分はこれを聴いて「おぉっ」と思わず声に出してしまうくらい目を見開かされました。自分は今まで人の話す言葉の意味を理解しようとばかりして、その言葉の裏にある話し手の気持ちをまるで考えようとしていなかったのです。つまり「聴いているようで聴いていない自分」がいたわけです。

 携帯電話やスマホが急速に普及している現代では、メールという文章でのやり取りが広がっていて相手の顔を見てコミュニケーションを取るということが少なくなってきていると思います。これでは相手が自分に何を伝えたいのかがあまり伝わってきませんし、何よりも「傾聴」しようとしても得られる情報は文字だけで言葉の意味は理解できても相手の意図するところはわからなでいしょう。

 今回自分は非常にいいものを手に入れることができたと思います。この新たな考えを胸に日々過ごしていけることを嬉しく思います。

 それでは今日はこのくらいで失礼します。